今年もやってきた
毎年桜が咲き始めるとドイツでもいろいろな樹木の花粉が勢いを増してきます。1月から既にハーゼルナッツが始まり、ハンノキ系、白樺、ヨモギ、イラクサ、麦系、牧草、ブタクサ、、、と秋草の花粉が飛び終わるまで花粉症のある人には辛い季節。
かくいう私もかれこれ30年近く、花粉症と付き合ってきました。
妊娠したりした一時期を除いて大学生の頃から抗ヒスタミン剤は手放せず、初めは日本の医者の処方箋で、ドイツに来てからは全く同じもの(ジルテックとか)や似たような薬が薬局で買えるのでそれらを服用していました。
↓白樺の花穂(この花粉は強烈!!)
しかし2,3年前からなぜかそれらの抗ヒスタミン剤の効き目が弱くなっていきました。仕方がないので体に悪いと思いながらも薬の量を少しづつ増やしていたのですが、とうとう去年は通常の二倍・三倍、それ以上飲んでも全く効かなくなって、ひどい頭痛と共に一日中くしゃみが出て涙が止まらなくなり。。。家の中でも水中ゴーグルを付けないと目が開けられないというシャレにならない状態に。(T_T)
藁にも縋る思いでHausarzt/家庭医のところへ行くと
家庭医:「こうなった以上はもう(花粉の飛んでいない)北海の島に移住するか、ステロイドを使うかどちらかです。」
私:「!!!」
家庭医:「でもその前にもう一つ試してみたらいいと思う治療法があります。それはEigenbluttherapie/自己血治療法で、大体6割の人に効果があるとされています。」
私:「やります!!」
・・・という訳でスタートしたのがこの自己血治療法。
先生に説明してもらいましたが念のためネットで調べてみると、日本でもこの治療法を実践している病院があり、なんとその一つが(私の地元の)
広島の病院だったのでちょっとビックリ。
詳しい説明はそちらを参考にしてもらうことにして、処方箋を書いてもらい薬局でホメオパシー系の薬を購入
ドイツの家庭医でホメオパシーを取り入れている先生はそんなに多くはありませんが、探せば結構いらっしゃいます。
但しホメオパシー系の薬は保険適応外なので購入は基本自己負担。
自己血治療法そのものは保険の適応内です。
Galphimia Glauca (マメ科植物Galphimiaの希釈した水溶液)*多分
Histaminum Hzdrochloricum(ヒスタミン二塩素塩)*多分
治療はこの二つを腕から採血した血液に混ぜ、おしりの筋肉に皮下注射するだけ
注射を打つ間隔は1週間に2回で4週間続けます。
(3回目からは採血する量を少し増やす。)
去年この治療を開始した時、実は最初の1週間(つまり注射2回分)は効果が全く現れませんでした。
しかし3回目の注射を打って貰って家に帰る途中…あれ?くしゃみが出ない!?
それから花粉症の症状はピタリと治まったのです。凄い!!
自己血治療法を始めてから糖質制限も並行で行ったのですが、それが良かったのかどうか?
ともあれそれから後は快適そのもの。
何よりも「毎日薬を飲まなくていい」というのがとても嬉しかったのです。
しかし・・・今年に入ってまた桜の蕾が膨らみ始めた頃に「??」と思ううち、やっぱりまた花粉症の症状が出始めたのです。
完治していたわけではなかったのが、結構ショックでした。
(稀に一度の注射で完治する人もいる)
現在また去年と同じく治療中なのですが、どうも効き目は今一つ。(>_<)
ただ「家の中でゴーグル」にはなっていないので、程々には効果が出ている様子。
それでも普通程度の花粉症の症状はあるので、試しに抗ヒスタミン剤を飲んでみると効きました。効いたんですが、なんともフクザツな心境。。。
今年も糖質制限は並行で行っています。
夜に頂き物のケーキを食べたりすると、翌朝くしゃみが連続で出るのでやっぱり(私には)糖質はあまり良くない感じ。
糖質制限と言ってもリンゴやニンジンは食べているし、生ジュースでも飲んでいるのでもっと厳密にした方がいいのかもしれない。
多分断食するといいのだろうけど(5週間くらいは出来る)、以前やって体型も人相も変わってしまったのであまりやりたくない。女心もフクザツですわ。
とりあえずあと残り3回、自己血治療法をトライしてみようと思います。
持ち直してくれたらいいなあ。
頑張れ私のマクロファージ。