秋晴れの日に
先週の週末は毎年恒例になっている秋の茶事稽古がありました。
この二日間は素晴らしい秋晴れのお天気だったのに茶室も茶庭もなんとなく薄暗く、もう陽の光は完全に秋です。
楓の紅葉にはまだ程遠く、青々~
まずは席入
軸 曹源寺原田正道老師「竹影掃階塵不動」
香合 結び文
敷服紗 天平羊花文
主客の挨拶の後で懐石へ
向付 〆鯖 煎卵
汁 南瓜白玉 小豆(玉の中) 黒豆味噌 落とし辛子
飯 一文字
煮物椀 菊花蕪(鶏鋳込み) 春菊 菊花 露生姜
今回20数年ぶりに菊花蕪を作ってみました。
忘れている部分もあるんですが、なんとなくは「手が覚えて」いた感じ。
茶懐石ではこういう「細工物」は使わないのですがたまにはいい・・・かな。
菊花は友人宅の春菊の花を強引に貰ってきました。(このパターン多し)
八寸 ホップ ヘブ鯛の酒焼
ビールの原料にもなるホップはほんのり苦味があります。
卵黄を使った天麩羅にしてみたら、見た目も味も蕗の薹っぽい感じに。
お酒は呉の吟醸純米「雨後の月」でした。
お酒が入るとおしゃべりも弾みます~。(^^)
強肴 里芋の茸餡かけ
Steinpilz/山鳥茸 Maronenpilz/ニセイロガワリ 銀杏 人参紅葉
精進 法蓮草の白和え 人参 油揚 胡麻
香の物 胡瓜小麦糠漬 大根べったら漬
主菓子は久しぶりのこなしで葉っぱの「照り葉」
後入の花は萩と竜胆
中置で濃茶
茶入は古瀬戸の文琳で花兎金襴、茶碗は萩
続いて薄茶
干菓子はりんごの艶干錦干 雲平の葉
りんごはりんごでもGranatapfel、ザクロとシュナップス入り
(本当はドライジンを入れたかったけどシュナップスで代用)
週末のお茶会は普段違う曜日のお稽古の生徒さんと連客になることが多いので、その場の雰囲気がガラリと変わって面白い感じになったりします。この二日間もそんな感じでとても新鮮でした。
年齢も七十代から十代のティーンエイジャーまで幅広いのですがお茶が好きな気持ちは皆同じ、これからも一緒に楽しんでいけたらいいな。
茶会が終わると公園の真ん中にある木が照り映えて綺麗でした
茶室前のトチノキもすっかり葉が落ちてしまい、風通しもよく(笑)
先週あたりからハノーファーでも霜が降り始めました。
今年の冬は早いのかも。
待合に座っても風が冷たくて、例年よりも早めの秋の茶会でしたがそれで本当にちょうどいい、ギリギリセーフな感じでした。そしてもう来月は11月、炉開きになってしまうなんて信じられません。
願わくは今年の冬もあまり寒くないことですが、こればっかりは・・・ですね。
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