本当に久しぶり
先週の週末は四つ椀を使った、懐石稽古でした。
ここのところの茶事稽古でもずっとお弁当や点心などのいわゆる「略式形式」で誤魔化していたのですが、気が付けば10年近くお稽古していないことが判明。(汗) 久しぶりすぎて初めての生徒さんも多いし、お茶はなしで懐石の流れだけをまずしっかり体験してもらうことにしました。
懐石で使う四つ椀はトップの写真の左から、飯椀・汁椀・飯椀の蓋・汁椀の蓋
全部を重ねるとすっぽり重なる入れ子の構造
四つ椀は禅家で用いられる持鉢(じはつ)から出た形式であると言われています。
禅寺では食事の後にお茶をすべての椀に入れ、漬物で椀をさらってきれいにした後にそのお茶を飲み、布で拭いてその布で器を包んで仕舞います。お茶の懐石の中では食事の最後に器を香の物と湯で清め、そして紙で拭いてから箸を落として終了となります。
上田宗箇流 懐石順序
配膳
銚子
飯器
汁替え
煮物
飯器
銚子
焼物
・相伴・
吸物(箸洗)
取肴(八寸)・銚子
盃事
強肴
湯桶・香の物
しかし道具を出すと1.5畳の水屋はギッチギチ・・・
Ikeaの臨時水屋棚で狭い水屋がさらに狭く、でもこれがないと折敷をどこにも置けないので仕方ありません。地震のないドイツならでは?
懐石道具だけでこの状態なのに、炭道具と濃・薄茶、庭の道具があったらもう「えらいこっちゃ、え~らいこっちゃ」に。(遠い目)
今回は生徒さんに水屋で飯椀に飯を一文字に、汁椀にも汁を入れてもらいました。
「大きすぎた~」「壊れた~」「真ん中にならない~」などとキャーキャーしながら(笑)
向付:烏賊と胡瓜、海草の土佐酢和え 青紫蘇
汁:焼ズッキーニにとうもろこし 落とし辛子
煮物椀:卵豆腐 海老 生椎茸 莢インゲン 木の芽
山椒の葉は知人から頂いたもの(・・・というか強引に貰ってきた)
焼物:岩魚の酒焼 叩き山椒
吸物:ミラベル(西洋スモモの一種) 針生姜
八寸:グリーンパプリカ 焼アナゴ味醂干し(お土産)
強肴1:蛸入飛竜頭 新じゃがいも 南京 絹さや 針生姜
強肴2:蓮根と莢インゲンの胡麻和え
香の物:胡瓜 大根の梅紫蘇和え
点心と違って蓋を置く場所から取り分けた菜を入れる場所、食べる順序、綺麗にして器に亭主にかえす順序等などお客さんは結構忙しい。慣れるにはやっぱり回数がいりますね。
最後に香の物で器を清めて
膳を引き、縁高の主菓子(練りきりの「なでしこ」)と点出のお薄とで稽古はおしまいにしました。
はじめの水屋での準備、そして説明を入れるとお稽古をした二日とも3時間が経過していました。わわ。
もし茶事で懐石であれば、40分くらいにまとめなければいけませんねぇ~。
(そういえば理想の時間ってどのくらいなんだろう?)
この後すぐに炭手前となると、風炉の炭がそもそも二時間も持たないし。
いや、どちらかというと水屋の手際の良し悪しによるような気も。。。(苦)
稽古前はあんまり久しぶりだったので「大変だ~、大変だ~」と一人で騒いでいた感じでしたが、お茶を省いたせいか準備は思ったほど大変ではなかったような?点心の時とあまり変わらない感じでちょっと意外。飯器と炊飯器と吸物椀が増えるので場所的にもっと窮屈にはなりますが。
久しぶりの懐石フルコース、
お茶がないからゆっくりとした雰囲気でなかなか楽しかったです。
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