年に一度の贅沢
私の住んでいるアパートには共同の庭があります。
ここに主人が昔植えた桜が今年も綺麗に花を咲かせてくれました。
ピンクの八重桜
二階に座るとちょうど花と同じ高さになります
小さなテーブルを持ち出して窓辺で「お花見ケーキタイム」
窓に座って桜を見ていると、田辺聖子さんの「山歌村笛譜」の一節を思い出す。
桜を見ているといろいろなことが頭に浮かぶのが不思議ですね。
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この古い部屋の、いちばんのぜいたくは春です。
窓に、桜が咲くのです。団地の入り口に桜の木が一本植わっており、かなり古い木ですが、春の美しさといったらありません。
四月十日前後、花ざかりを迎えます。私は寝ながらにして花見をたのしめるのです。妻も喜んでいたものでした。
これがあるため、死ぬまで、ここを離れたくありません。今年の花見も、もうすぐ。
私はいつも窓の桜にいいます。おうおう、今年も綺麗のん見せてくれて、大けに、ありがとさん。散ってゆく桜にいいます。大けに、ごくろはん。来年も見せてや。ほんま大けに。
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この物語の主人公の67歳の男性が語る、こういう大阪弁はたぶんもう今では使われていないんだろうなあ。。。なんてやさしい響きなんだろうと思います。
このお話は田辺さんの「よかった、会えて」という短編小説集に収録されています。
調べてみるとピアノの伴奏と一緒にNHKで朗読されたらしく、
ニコニコ動画でも聞くことができました。活字で読むのもしみじみしていていいですが、音で聞くのもまた違った印象で面白かったです。
ちなみにこの時のケーキはドイツのBienenstich

イーストの入ったケーキ地の上にキャラメルアーモンドがのっている、ドイツのパン屋さんにによくあるケーキです
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