子供にはやっぱり赤
私には今7歳になる娘がいます。5歳になった頃にここドイツでお茶のお稽古を始めました。日本に住んでいれば絶対に自分で教えなかったと思うのですがいかんせんここはドイツ、他に日本人のお茶の先生がいないので(ドイツ人の先生はいる)4歳年上の女の子と一緒にお稽古をしています。
これは一番初めのお稽古で着た絞りの着物。羽織がついています。
お稽古の時、子供は基本的に着物にしています。でなければ気持ちが上手く切り替わらない、というかなぜか集中力が続かなくてダラダラとしてしまうからです。そして本当に不思議なのですが、着物を着ると本当に足さばきから立ち振る舞いから見事に違うのです。まさに「お茶人養成ギプス」。
しかしいつもちゃんとした着物か、というとそうでもなく夏は浴衣が定番で帯は兵児帯。ちょっと寒くなると浴衣の下に長袖シャツとスパッツを履いたり。これはキティちゃんの浴衣。
もちろんちゃんとしたお茶会となればそういう着物も。
お茶以外でも「せっかくあるんだし」ってことで、ドイツでの結婚式でも着物を着せたり。この時は娘は後半ぐずっていましたが、関係者にはとても喜んでもらえました。
そして今年の10月半ば、私の住むハノーファーから車で2時間弱にあるブレーメンで(ブレーメンの音楽隊のあのブレーメンです)お茶会があったので娘を連れて行きました。会場は「紅葉まつり」が催されたヒルトンホテルブレーメン、最上階のHimmelssaal「天空の間」。
もう一人の女の子と一緒に半東役をしてもらいました。。。が、手が反対です。(汗)ピアノの練習もいまだに「右と左」の区別がはっきりつかないんだよなあ。。。とほほほほ。
そして点出しスタート。
自分が子供の頃は「はやく大人みたいにお太鼓にしたい」と願っていましたが、やっぱり飾り結びはかわいいですね。
小学校5年生のAちゃん。もう150センチです。大きいなあ。。。
娘も今回はお茶会が終わるまでぐずることなく頑張れました。
最後に主催者の方から「お土産袋」をいただきました。子供達は大喜び。
消しゴムのケン玉が入ってて、娘大興奮。
お稽古の時に一応着物(らしきもの)なのである程度着慣れたらしく、子供達は楽に動き回れたようです。ほー。そして今回はあまり暴走せず(ふ)ちゃんとお手伝いできたので、私もかなり安心して動けたお茶会でした。子供って大きくなるんだなあ。。。(当たり前)
本心、娘にお茶をずーっと続けさせるとかお茶人になってほしいとかは全然思わないのですが、「人前で意味を持って何かをする、きちんと場にあった受け答えをする」ことはこの先娘が生きていく上でとても大切なことだと思うので出来れば続けて欲しい。
お茶をやっているのだけれど「お茶だけではない何か」に繋がればいいな、と考える今日この頃なのでした。
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