それは6月のことでした
今年の夏休み前、久しぶりに茶箱を使ったお茶会をしました。
6月のドイツは緑の綺麗な気持ちのいい季節、茶室の戸を開け放って点前をします。
軸は先代上田宗源宗匠の山水有清音
香合は蛍
後でこういう軽い茶会の時は短冊とかさらっとしたものの方がいいとアドバイスを受ける。なるほど。
懐石は点心
胡麻豆腐と鱸の葛叩き、ズッキーニのお椀
これまた久しぶりな行楽用の重箱で
ご飯はたけのこご飯
ドイツ人にはちとご飯の量が多かったらしい・・・(^_^;)
これでも少なめに入れたんですけどね。
味付きご飯でも「ソース無し」ではドイツ人にはキツいんだろうな。
菓子は初めて作った水無月
ういろうと錦玉の重ね合わせです。
しかしたけのこご飯の後のういろうは少々ヘビーだったらしく、、、
(おまけに一度目に作った時はレシピ通りだったので大きい)
やっぱりお茶会には葛の水無月にした方がいいのかも。
ういろうの水無月も素朴な感じで嫌いではないんですけどね。
花は鮎籠に(近所の居酒屋の花壇からもらった)紫陽花
お点前スタート
暑くもなく寒くもなく、お天気であればドイツの6月は戸を開け放して着物でちょうどいい季節、緑も綺麗です。
交代でお点前さん
上田流の茶箱には中にお菓子を入れる引き出しが付いています
干菓子は干羊羹の蛍と雲平の葦
干羊羹はHolunder(西洋ニワトコ)の花のシロップを入れた羊羹を切り、和三盆をまぶして干したもの。
乾燥させて1日たったくらいが一番美味しいと思う。
葦の形はあーでもないこーでもないと迷った挙句、落ち着いた形。
バランス的には二つとも3個とか5個とかで盛り付けた方がいいのでしょうね。
最近主菓子よりも干菓子がなかなか決まらなくて悩む事が増えたような気がします。だからこそピッタリ決まった時は何とも言えない嬉しい気持ちになる。
それにしても、この頃の青楓は勢いがあって綺麗だったなあ
紅葉は負けますが、青楓ならドイツの楓も負けませんよ。(笑)
ラストは杯に映った青楓
お酒は佐賀出身の生徒さんのお土産の純米吟醸酒。
(名前を失念・・・)
とてもおいしいお酒でした。
最近は生徒さんが日本へ里帰りする際に、日本酒をお土産でいただく事が増えました。
日本酒も地域ごとにいろいろ特色があって私もまだまだ初心者。
でも知らないことを知るって楽しいし、さらにそれがお茶会の場であれば楽しさは倍増、です。