六月下旬 五種
もう1か月以上前のことになってしまいましたが、一時帰国で京都に立ち寄った際に嘯月さんの生菓子を頂くことが出来ました。
普通の住宅街(確か小学校の裏手)の中にポツンと佇む風情の、京都らしい和菓子屋さんです。
なぜか下関出身のタクシーの運転手さんと迷い迷いなんとかたどり着き(^_^;)、感じの良い女将さんからお菓子を受け取ってそのまま京都駅へ。
写真は新幹線の中で撮影しました。
この時期に薯蕷饅頭を作られていたのはちょっと意外。
雨の様子が可愛い~。
牡丹はこなし製。
今まで自分で作ったものしか食べたことがなかったので、記念すべき「日本オリジナル・こなし第一号」となりました。
練りきりに比べてもっちりはしていましたが、自分で作るものよりキレがいい感じです。
一番印象に残ったのはやはりきんとん
この季節にピッタリな紫陽花
錦玉の露も細かいです。
きんとんが細かいのでふわりとしているのは想像していたし、美味しいのはもちろんなのですが、今回一番印象に残ったのは「餡」。
使われていたのは粒餡で、私の少ない語彙では上手く表せませんが「シャープで輪郭くっきり」、そんな感じでした。
うーん凄い。。。
そう思うのは去年、紫野源水さんのお菓子を頂いてみたからなのでしょうね。
源水さんは優しくて上品な印象だったのです。
どっちがどうだ、とかそういうことではなく、「違うんだなあ」と妙に納得。
しかしこれだけおいしいお菓子を食べたらもう自分で作ったお菓子は食べられない・・・とかそういうことは多分なく。(笑)
嘯月さんのお菓子は素晴らしく美味しかったけど、同時に「ああ、これはもう原材料の時点でまったく別物なんだなあ」とストンと腑に落ちたというか。
いろんなお菓子屋さんがあって、いろんな味があって、いろんな材料があって、「知らないことを知る」のは楽しい。
これからもいろんなお菓子とお菓子屋さんに巡り合えたらいいな。