最近少しずつ頭の焦点が戻ってきたような気がします。
まだ新しい本は読めませんが、読んだことのある古い本なら少しは読めるし
今までネット上でお付き合いのあったところにも少しずつ入れるようになりました。
「マガジン9」に連載されている、
鈴木耕氏「時々お散歩日記」
3.11以降、まったく本が読めない状態に陥っていたのだが、このところ少しずつ、本の世界へ戻り始めている。
だが、よく考えてみると、福島原発の過酷事故がまったく収束する気配を見せないどころか、むしろ刻々と悪化している状況の中で、本の世界へ入るということは、僕もまた、原発から目を逸らし「終わりなき日常」(宮台真司)へ回帰しつつある、ということか。
日常回帰し始めた世の中の流れに、僕もやすやすと乗せられているのだろうか、それでいいのか、とどこかで呟く僕自身の声も聞こえる。それでも、眠れぬ夜はようやく遠のきつつある。人間の強さか、それとも忘却という自己防衛本能か。
別に特別な志があって始めたわけではないこのブログですが、時間の経過と共に「また元のように」戻っていくことにまだどこか頭の中で何かが「違うよ、違うよ」と、カサカサ音がしている気がしていました。
それでも少し頭の焦点が合ってきたのはこの数日間、たくさんの知っている・知らない人に会い、たくさんの意見を聞き、「日本人の男の人の覚悟」のようなものに触れる機会があったからかな、とも思います。ありがたいことでした。
最後に北ドイツ臨済宗妙心寺派、北欧山曹源寺の祭壇の写真など
地震と津波で亡くなられた方の霊を弔う位牌が置いてありました。
毎日お経をあげていらっしゃるそうです。