夢のような
去年の暮れに振った雪も、1月に入って暖かい日(10℃前後)が続いたので今ではすっかり融けてしまいました。たくさん雪が降った後に寒い日が続くと雪はいつまでも残り、カチカチに凍って道を歩くのも結構危なかったり。。。なので綺麗に雪が解けて地面が見えるとホッとします。
そんなある日、いつものように茶室に行くといつも茶庭を手入れしてくださっている庭師の方が「イチョウの実がいっぱい落ちてるよ。いらないならもう捨てちゃうよ~。」と、教えてくれました。
この公園の中に銀杏のなる木があるのは聞いていたのですがなぜだかいつも見つからず、「一体どこに??」とずーっと思っていたのですが、今回もういちどちゃんと訊いてみると・・・
なんと5分で見つかり、しばし唖然
今まで完全に探す場所を間違えていた模様 (ふ)
銀杏好き(私のことである)には「夢のような」光景です。
日本だったらすぐになくなるんでしょうかね?
ドイツでは銀杏を食べる習慣はなく、従って銀杏が食べたい時はわざわざ日本から送ってもらったり、こちらのアジアショップで中国産のものを購入していました。
あああ、今までの苦労は一体なんだったのだ~~。
イチョウはドイツ語でGinkgo(ギンコー)
あれ、日本原産だと思ってたけど中国原産だったのね
それでは収穫開始、ぎゅぎゅ~~
マイナス10℃以下の冷凍状態から再び解凍された銀杏の外側は柔らかく、剥きやすいのですが、なにせ匂いが凄いのと汁が飛ぶのとで(泣)、とりあえず踏み潰して実をはずす
ネズミの穴もあちこち発見、「出てこないでよー」とドキドキしつつ
約一時間の収穫の成果はこちら
ちなみに拾っている間はずーっと「何を作ろうかな」という考えが頭の中をぐるぐると。
一番多く登場していたのは確か「中華おこわ」だった気が。。。
さて家に持ち帰り、洗ってまずは試しに焼き銀杏
味は日本のものと同じ、「フツーの」銀杏でした。
その後ちまちまと皮を外していき、いくつかは茹でて冷凍庫へ
そのまたいくつかは合間にお稽古があったので
「銀杏餅」になりました
お茶で使う銀杏餅と言うと白の求肥生地と茹で銀杏を組み合わせたものか、道明寺粉と氷餅とのコンビネーション(末富系)がありますね。
今回は「銀杏たっぷり」な感じにしてみたかったので求肥に茹でてすりつぶした銀杏を練りこみ、餡の上にも二粒銀杏を乗っけて包みましたが。。。
味は・・・・・
ちょっと「微妙」。
生徒さんの一人が「中華の点心みたい」という言葉そのまま、どうやら「ご飯」っぽくなった模様。そういえば銀杏は塩茹でしたもんねー。
よく考えれば(考えなくても)銀杏自体少し癖のある食材で、日本でも食べられない人は結構いたりしたような?
「どこを食べても銀杏の味、逃げ場はありません」なこの銀杏餅、「好きな人にはたまらない」かもしれないけど「
嫌いな人にもたまらない」と、思い当たる。うーむ。。。
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