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今年一月中旬、ハノーファーに岡山曹源寺ご住職の原田正道老師がいらっしゃいました。毎年この時期には「接心」(寝食を共にし一定期間行うの座禅集中トレーニング)指導の為にヨーロッパに滞在されます。
岡山の曹源寺は臨済宗のお寺で外国人の修行僧を受け入れていることでも有名です。私も二度程お邪魔させていただきましたがお寺の中は英語が共通言語、食事もチーズトーストとサラダだったり洋風なのに初めはビックリしました。しかし修業スケジュールはきちんと、それでいて結構ハードです。
いつからかこの曹源寺に上田流当代のお家元が参禅されるようになり、5年前には原田老師より受戒を受けられました。現在のお家元の「上田宗冏(そうけい)」というお名前はその時の法諱「宗冏」によるものなのです。
さて今回は北ドイツでの接心が終了した直後、原田老師にハノーファー洗心亭へお越しいただきました。その後ハノーファーのランデスミュージアムで講演会と書道のワークショップの予定です。
ハノーファー ランデスミュージアム
えーと、入り口の幟は関係ありません
予想をはるかに上回る参加者となり、椅子が足りなくなってしまいました。
ヨーロッパの禅に対する感心を垣間見る気がします。
真中が原田老師、右は通訳の正恵さん(ドイツ人女性です)
講演の後は書道のワークショップ(実演)開始
おおー、この字は!?
お分かりでしょうか、「虎嘯風生」です
パワフルかつ軽やか、書は「書くときからすでに芸術である」と思ってしまうような筆使いをなさっていました。同時に墨の匂いがとても懐かしかったです。
そして会場後部では書の展示もあり
そのまた一角「お茶コーナー」で私とKXちゃんとでほうじ茶を淹れていました。
この日の私の帯はちりめんの桜
(えーと、寒桜ということにしておいてください)
子供の着物だったものを帯に直したものです。
金茶の色無地をあわせました
お茶室でお茶、その後美術館でお茶のサービス、、、と考えるとあまりくだけてもいけないけど正装過ぎても浮くし・・・と悩んだ結果、やっぱり無難な色無地を選択。
車が雪で発車できなくて右往左往、携帯が繋がらない、コンセントの電気が繋がらないなどアクシデント続出でドキドキしっぱなしだったのですが、久しぶりに原田老師とお会い出来てとても充実した一日でした。
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